今日出逢った素晴らしいを

印鑑の準備

3月を終え、売上は相変わらず月商1000万円近く叩き出していたのでした。月末の支払いの指示を父親に山す。
来月から徐々に経理もこちらに引き継がれていくことになります。
4月になりました。
1日の朝、通勤途中に携帯電話が鳴りました父からでした。
「どうしたの。こんな朝から」「おい、通帳の預金残高がいきなり500万になってるぞ。
1000万かりたばかりなのに、いったいどうなってるんだ」客観的に考えても明らかにおかしい。
でもそのときは、そう思えなかったのです。いや、おかしいと思いたくなかったのかもしれません。
「だから借りたんじゃないか。クレジットカードの入金や、コンビニ決済の代行業者からの入金は、締めをまたいじゃうんだよ。今度の5日、それから翌日の入金で帳尻が合うはずだよ。
北上が多いとクレジット決済やコンビニ決済が入金の約50%を占めちゃうんだよ。それに、売上の半分以上が後半、20日以降に上がって、ほら、25日給料日でしょ。
そのときをピークに売上が上がるから、入金も遅れちゃうんだよ。心配しなくてもいいよ」「そうか、それならいいんだけど」電話を切りましたそうだよ、大丈夫なんだ売上は上がっているんだ今をしのげば、すぐにキャッシュフローも安定する。
もうちょっとだ。
もうちょっとなんだ。
父から通帳と実印を受け取りました。
入出金システムの移動の手配も終え、これからは経理のすべてをやることになりました。
税理士さんのところへ挨拶に行きました。
年齢は父よりもかなり上のようでした。
「これから私が経理を担当します。よろしくお願いします」「はい。よろしく。ところで、あなたの仕事は利益が低いけど、大丈夫かね。昨年からかなりの赤字になっているけど」「はい。大丈夫です。今、売上が猛烈に上がっていますから。すぐにリカバリーします」「売上が上がるのはいいけど、粗利益が低すぎないかい?」「たしかに少し低めですけど、資金操り
がもうすぐ落ち着きますから、そうしたら大丈夫です」「いや、資金繰りと会社の利益は別の請だよ」突然、思いもよらない言葉が発せられました。
いったいなんのことを言っているのだろう。
「え?そうなんですか?だって、売上が上がって、利益が出れば、資金繰りだって楽になりますよね?」「それはそうなんだけど、会計上はまったく別のものなんだ。いいかい、極端な謡をすると、仕入れ以外の経費はすべて粗利益から支払われる。
人什費も、通信費も、接待費もすべてだ。
で、仕入れは原価だよね。
原価に粗利益を乗っけたのが売上だ。売ったお金をもらうことを回収と言う。
売上に対して回収の割合が低い場合、つまり回収率が低い場合、お金の流れ、つまりキャッシュフローは入りよりも出のほうが大きくなる。
そうすると、いくら利益を出していても資金がショーシツしてしまうことになる。
これの極端な例が「黒字倒産」だ。一方、利益が出ていなくても、回収率が100%を超えていたり、つまり読上の前受金とかがあったり、外部から資金を調達したりすると、赤字でも資金繰りはなんとかなる。どうだい。
資金繰り、つまりキャッシュフローで会社の利益を予測することの無意味さと危険さを理解できたかな?」頭では理解できていました。でも、現在刀売の好調さ、そしてネットショップにおける自分の地位とプライドがその理解を阻んでいました。
「まあ、今は昨年12月以前の廿しいときの負の遺産が獲っているんですよ。
幸い12月より売上は好調だし、この先もネガティブな要素はないんですまあ、見ていてく
ださい。アドバイスありがとうございました」税理士さんの事務所をあとにしました。「冗談じゃない。なんであんな高齢の税理士さんに新しいビジネスであるネットショップのことがわかるっていうんだ。なにが利益が出ていないだ。なにがキャッシュフローだ。
この売上げを持続して、さらに上げていけば、きっと利益はついてくる。
だいたい、今のうちのネットショップの売上を把握しているのか?売掛金の仙収にタイムラグがあるのに、いまだにうちの会計方法は現金主義じゃないか。自分にだってそれぐらいのことはわかる。
会計の本だって何冊も読んでるし。この状況はなにか間違ってるんだ」「数年の付き合いである税理士さんからのアドバイスにもまったく動じず、ただただ売上げの好調に会社の先行きを楽観していたのでした。
現令の収支を根拠として、費用および収船を認識しする5月になりました。
「おい。預金残高が300万じゃないか。なんかクレームでもあったのか?引っかかったのかっ?」「なんでもないよーただ単に月末の支払いを終えてお金が出ていっただけだよ」「それじゃ、なんで方も借ていて300方しかないんだ?ものすごい勢いで減ってないか?」「大丈夫だよい入金がいつものように遅れているんだ。1月の後半は売上が急増するからね。今は昨年でも700万以上売った月なんだ。今月はCM0010万ねらっていくからね。安心してなよ」電話を切ると、怒りがこみ上げてきました。
なんだなんだ、会社の通帳と印鑑をこっちが持っているのに、なんでオヤジが会社の残たいてい、朝の忙しいときに限ってかかってきましたもらろん父は心配して連結をくれていたのですが。て言って、しっかり監視してる。
いいかげんに信用してほしい。社長はこっちなんだよ。それに、なんだい、いっつもいっつも朝の、さあ、これからがんばるぞ、つていうときにいやな電話してきて。
5月はめっちゃ大事な月だっていうのに。
売って、売って、売りまくるぞ!見てろ今思うと、完全に逆恨みでしたハでも、この状況でもなお楽観していたのでした。根拠は売上。ただそれだけ。
その数日後、父と会うことになりました。
「いいかい、オャジ。このインターネットの雑誌見てみなようちの記事が2ページにわたって掲載されてるでしょ?これはね、オークションを活用したマーケティング戦略なんだ。
別の雑誌にも掲載されたんだよ。
そっちは10ページで、12月の売上が1000万でしょ。
1月が800万円。2月がまた1000万円。
3月、4月が800万円。
この2ケ月で、さっきのオークションマーケティングで1方人以上の新規メールアドレスを獲得して、さらに5000人のアクティブユーザーを増やしたんだ!5日にクリーミースフレの送料無料企画をやるから、その段階でものすごいことになるよ」父に今の売上の見込みを、直近の販売戦術を例に出しながら説明しました「しっかりやれよ。1000方なんて金、なくなるときはアッという間だぞ。しっかり経費とか把握してろよ。人件費が高すぎるんじゃないかっ!人員カットできないのかっ!」「いや~昨年12月、そして今年2月の最高売上の2倍をやろうとしているんだから、ちょっとそれはむりだよ」「金は常に把握しているんだぞ。通帳記帳を定期的にするんだぞ」「ああ~心配しなくても大丈夫だよちゃんとやってるよ」実際はちゃんとやっていませんでした。
そのころには、銀行の桟高を見るのが恐ろしくて、まともに記帳することができなかったのです。支払い日直前になって~まるで宝くじの当選番号を見るように、エィャッと記帳して、おそるおそる確認すると、予想だにしない入金があったりしてなんとか支払いができる状態だったのです。予想だにしない入金とは・・。
5月も中旬。いよいよです。

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